35年後の未来の先読み(想像)
いつもと毛色の違う話だけど、住宅ローンのお話。
仮にそういう人がいたらという仮定のお話ですよ~
今年定年退職を迎える会社員Aさん(59)
自宅マンションを購入時に35年ローンを組みました。
購入時の計画では定期昇給とボーナスを見込んで年収はだいたいこのくらい、
定年まで完済は無理にしろ、ちょっとだけ残る程度まで返済できるので残りは退職金の一部を当てて完済予定でした。
ところが、ローンを組んですぐに不景気に突入。
昇給はほとんどなくボーナスも辛うじて出てるというありさまで、
予想の年収よりも大幅に減。
月々のローンを払って何とか暮らしているという状況で今日まで来てしまいました。
気がつけば退職金の一部で完済するはずのローンが退職金を全額充てても完済できるか微妙です。(退職金も予想より減額になってしまったのでね)
定年後もまた再雇用されることが決まりましたが月収は半減、ボーナスも出ません。
そんな中からローンを払い続けるのもなかなか厳しい。
さて、どうしたものか・・・
無計画で無謀なローンを組んでと思う人も多いかもしれませんが
こういう人は今多いんじゃないかなぁ?
今定年する世代よりも10年ぐらい前はこういう計算でも余裕で住宅が買えたので個人も、企業も銀行も何ら疑問に思わずにローン組んでたわけです。
定期昇給も賞与も普通のことだという時代だったのでしょうけどね。
Aさんはどうしたかというと、老後の資金も必要だし
退職金を丸ごとローンに充てるのも不安ですから1部は残しておいて残りをローンの繰り上げ返済に充てて、
残ったローンは一向に嫁に行く気配のない同居している子供にも月々負担してもらうことにしました。
ひとまずこれでマンションは売らなくても済みそうです。
子供も同居している間はやむなし、後々まとまって頼られるよりは身軽な独り身の内は協力するのにはそんなに大変でもないかと承諾しました。
20年、30年後なんてわかるわけもない先のお金をあてにして大きな買い物をするって結構怖いですね。
最悪家を売ってローン返済するという選択肢が選べればいいですが、資産価値が下がって売却後もローンが残った場合などというさらにひどいパターンもあるそうですから
35年ローンなんて組まないに越したことはないなぁと思ってしまったのでした。
想像だけどね。